(1)冬の五稜郭の堀を埋める氷が売られていた
五稜郭の戦いは戊辰戦争最後の戦いです。
五稜郭とは武田斐三郎(たけだあやさぶろう)が設計した西洋式の城郭です。

堀には一面、氷が張っています。
明治時代、この氷を切り出して角氷として売られていたそうです。
なんとも商魂たくましい。

https://www.goryokaku-tower.co.jp/history/
先端の三角形の部分に砲台が設置されています。
函館奉行所がなかに置かれています。
初めは函館港のそばにありましたが、軍艦の艦砲射撃を受けるということで、内陸部の場所に移されました。
ところが、戊辰戦争では明治新政府軍の軍艦の砲撃で壊滅します。
現在の函館奉行所は2010(平成22年)に当時の設計図をもとに忠実に再建されたものです。

(2)五稜郭の戦いで新選組副長土方歳三が戦死
新選組は、京都の治安維持のために京都守護職松平容保(まつだいらかたもり)が置いた武士集団。
浪士と呼ばれた、腕に覚えのある武士たちを集めて結成されたものですが、募集された隊士の多くは不逞の輩(ふていのやから)。
つまり荒くれもので、放っておくと何をしでかすかわからない。
そこで局中法度(きょくちゅうはっと)と呼ばれた鉄の規律で隊士を縛り、これに違反したものは容赦なく切腹させたり、暗殺をしたりで、恐怖と暴力で支配しました。
その中心にいたのが副長の土方歳三で、「鬼の副長」と呼ばれていました。

京都にいたころは恐れられていた土方ですが、戊辰戦争が始まり、新選組は旧幕府軍として明治新政府軍との戦いに従軍すると、関東から東北地方へと転戦し、最後は北の大地、蝦夷地(現在の北海道)へ榎本武揚らと軍艦に乗って渡ります。
土方歳三率いる新選組ら隊士はこの五稜郭に立て籠もり、新政府軍の大軍を迎え撃つのですが、戦争中、土方歳三は京都時代と打って変わって、隊士のために敵から略奪した樽酒をふるまうなど、常に優しく、多くの隊士から慕われていたそうです。
しかし、新選組の奮戦むなしく函館の町は新政府軍の手に落ち、弁天台場で戦っている新選組隊士が孤立します。
そこで、土方は仲間を助け、函館を脱回するために50名の兵を率いて一本木の関門を出て敵に向かって切り込みました。
このとき、土方は腹部に銃弾を受けて、どぅっと馬から落ちて絶命しました。
土方歳三の死をもって戊辰戦争は終焉(しゅうえん)を迎えたと言っても過言ではありません。
(3)五稜郭は五稜郭タワーからの眺望がお勧め
五稜郭は近くの五稜郭タワーに上れば、五角形のその全貌を一眼にすることができます。

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料金は以下の通りです。
(4)展望料金
一般 | 団体(30名様以上) | 障害者(手帳提示) | |
---|---|---|---|
大 人 | 900円 | 810円 | 450円 |
中・高校生 | 680円 | 610円 | 340円 |
小学生 | 450円 | 410円 | 230円 |
- ・小学生未満のお子様は無料です。
- ・障害者手帳をご提示いただきますと障害者料金となります。(ご本人様1名につき、付き添いの方1名様も適用。)
- ※2019年10月1日の消費税法改正以降も展望料金につきましては変更ございません。
(5)営業時間(年中無休)
4月21日〜10月20日 | 8:00 〜 19:00 |
---|---|
10月21日〜4月20日 | 9:00 〜 18:00 |
五稜星の夢期間中(冬季) | 9:00 〜 19:00 |
1月1日(初日の出営業) | 6:00 〜 19:00 |
- 年末年始も休まず営業いたしております。
(6)新選組ソフトクリームを発見
五稜郭タワー内の売店で、「新選組ソフトクリーム」なるものを発見しました。

新選組ファンとしては、このソフトクリームを食べるっきゃないでしょ。
左のほう(ミックスじゃないほう)を購入しました。

みなさん、なぜこれが「新選組ソフトクリーム」なのかわかりますか?
実は新選組の隊旗の色から連想して命名されているのです。

ソフトクリームのお味はラムネのフレーバー。
外気温は低いですが、タワーの中はぎんぎんに暖房がきいていて、暑いぐらいです。
今回の函館旅行は土方歳三の関連史跡を訪ねるというテーマの下に各地を歩いているので、この「新選組ソフトクリーム」はいい思い出になりました。
ごちそうさまでした。
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