帯広周辺になぜこれほどまでに、スイーツのお店が集中するのか?
テレビ番組や書籍では、その結論部分を一番最後にもってきます。
けれど、この旅行記では、いきなり結論を書くことから始めます。
その理由は十勝平野のもたらす大地の恵みにあります。
十勝では、良質な小麦と豆類が取れること。
小麦粉はケーキやバウムクーヘン、パイなどのスイーツの下地に欠かせないものです。
他にもパン生地にも小麦は使われていますよね。
帯広では、ますやを筆頭に美味しいパン屋がたくさんあり、パン好き女子たちを狂喜させています。
小豆は和菓子の餡(あん)として用いられたり、たい焼きやお饅頭(まんじゅう)の肝心要(かんじんかなめ)の心臓部となります。
そして、ソフトクリームや生クリームの素材となる牛乳は地元のよつ葉乳業が毎日、新鮮な牛乳を届けてくれます。
最後にスイーツにとって一番外せないものをこの帯広で古くから生産しています。
皆さん何だと思われますか?
砂糖?
正解ですが、もっと厳密に答えてください。
その砂糖は何からつくられるのか知っていますか?
さとうきびは南の島の鹿児島県の西南諸島と沖縄です。
寒冷な北の大地北海道では、甜菜(てんさい)、英語ではビートという植物の根から砂糖を生産します。
●写真は日本甜菜製糖株式会社のビート資料館。
そのビート工場である日本甜菜製糖という会社がここ帯広に明治時代から操業を続けているのです。
つまり、スイーツをつくるのに必要な小麦・豆類・牛乳・甜菜(砂糖)のすべてが十勝平野で揃うのです。
十勝の自然はスイーツの種となる子どもたちを慈しみ育む偉大な母です。
こうしたわけで、私は北海道は帯広をスイーツの北の聖地と呼ぶのです。
北のスイーツの聖地、帯広巡礼の旅、第3回~帯広スイーツ戦争勃発!③に続く
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