日を改めて、上原港構内の売店ゆりみなに行き、今度は別のジェラートを購入。
パッケージは前回食べたラム・レーズンと変わらないですね。
試食です。
色はしっかり紅いもの淡い紫色をしています。
このマーハルジェラートはどれも味はさっぱりしているのですが、コクがありません。
沖縄には乳用牛の牧場があまりありませんから、仕方ない。
沖縄でアイスと言えば何といってもブルーシールアイスなので、それと比較してもせんないことは承知です。
でも、もう少し特色を出してがんばってもらいたい。
紅いもは沖縄特産ですが、各種スイーツに使われ過ぎで、いささか食傷気味です。
ほかにもマーハルジェラートには、泡盛、マンゴー、かぼちゃ、パッションフルーツ、黒糖などの味があるようですが、もっと大胆な商品を開発してもらいたい。
たとえば、海ブドウ入りアイスとか、アーサアイスとか、島独自の素材はいくらでもあるように思います。
(追記.あとで調べたら、フレーバーとしてほかに黒紫米、島レモンなど島独自の素材を用いたものもあることが判明しました。)
マーハルジェラートのラムレーズ味の品評を書いた際、気になることを書き添えました。
このアイスクリームは西表島の北の玄関口、上原港の構内にある「ゆりみな」という売店で販売しているのですが、カップを手渡すとき、
「容器はこちらで回収します」
と売店の販売員が一声かけるのだ、と。
今回、日を改めて「ゆりみな」でマーハルジェラート・紅いも、
350円也を購入。
このときにも売店のお姉さんに同じことを言われました。
なぜか。
考えてみました。
アイスを食べたあとの空になったカップ、つまりゴミをその辺に捨てるな、ということです。
ゴミ問題に神経質になっている。
前回、この小さな出来事について、「アイスクリーム屋の一言に島の命運を揺るがす背景が込められていた」と書きました。
これはいったい、どういうことか。
2016年2月5日の日本経済新聞の記事を少し長いですが、引用してみます。
環境省は5日、西表石垣国立公園(沖縄)の区域を拡張し、八重山諸島の西表島全域(約2万9千ヘクタール)を国立公園に指定する方針を固めた。近く中央環境審議会で決定し、3月下旬をめどに官報で告示する。
西表島は、政府が2018年の世界自然遺産登録を目指す「奄美・琉球」(鹿児島、沖縄)の対象地域に含まれている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、登録の条件として対象地域の国立公園化など法規制による自然保護強化を求めており、環境省は区域拡張が必要と判断した。
西表島は現在、内陸部を中心とする全体の約3分の1の約1万800ヘクタールが国立公園に指定されている。だが、沿岸部を含む島の大部分にイリオモテヤマネコなどの固有種が生息していることに加え、観光客増加による環境への影響も懸念されていた。
国立公園の中で最も規制が厳しい「特別保護地区」は現在の約1800ヘクタールから約4600ヘクタールに拡張。建物が原則として建てられない「第1種特別地域」は全体の半分の約1万4600ヘクタールとなる。〔共同〕
西表島は世界自然遺産への登録の準備がされているのです。
世界遺産といえば、かつて富士山がゴミ問題で世界遺産の登録が遅れた、というできごとがありました。
富士山は当初、世界自然遺産として登録を目指していましたが、ゴミの不法投棄などによる環境悪化や開発によって本来の自然が保たれていないなどの理由で、自然遺産を断念し、結局2013年に文化遺産のほうに登録された経緯があります。
おそらく、西表島が含まれる竹富町は西表島の自然遺産登録を促すため、富士山と同じ轍を踏まないように、ゴミ問題には神経質になっていて、このようなアイスの空カップについても指示を徹底させているものと考えられます。
世界遺産に登録された場合、西表島はどのように変わってしまうのでしょうか?
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