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いつだって私たちの時代は

ラベルは 右手のないピアニストのためにピアノ協奏曲を作曲したという ならば私は両手のないピアニストのための曲をつくろう 腕のない演奏家の演奏会が始まった 耳のない聴衆が静かに聞き入っている 腕のないピアニストは最後の和音を弾き終わり鍵盤からそっと指を離すと 足のない男たちが一斉に立ち上り 腕のない女たちは座ったまま拍手を送る 目玉のない瞳の奥で何かが光っている 涙はどこからやってくるのかその透明な […]