【京都の紅葉見物】雨に当たらない。混まない穴場。

(1)紅葉のシーズンは京都はどこも混んでいる

11月の京都は紅葉のベストシーズンだ。

どこへ行っても、人、人、人。

紅葉ではなく、人を見に来た感があり、とても疲れる。

それでも、人を避けて、なおかつ美味しい料理をいただきながら、紅葉に染まった美しい庭園を眺めることができる方法がある。

今日は、その裏技を紹介しよう。

場所は嵐山の天龍寺。

私がここを訪れたのは、2019年11月17日。

この日は日曜日ということもあり、道路も混んでいて、嵐山に行くのにふだんより時間がかった。車はなかなか前に進まない。

目的地に着いて、駐車場に降りても、道は人であふれかえっていた。

渡月橋のあたりは特にひどかった。

人が多すぎて、歩くのも困難な状態。

お寺巡りでは、宝厳院は比較的すいていたけれど、天龍寺ともなると中は大勢の観光客でにぎわい、ゆっくりと紅葉の写真を撮ることもできない混雑ぶりだった。

しかし、そんな大混雑の中にあって、ある方法で、人を気にせずに、紅葉で飾られた庭園を、ゆっくりと、ほとんど独り占め状態で鑑賞できることができた。

(2)精進料理「篩月(しげつ)」は予約なしに入れる

天龍寺庭園の手前に 篩月(しげつ) という精進料理のお店を見つけた。

受付の方に確認したところ、少人数であれば予約なしですぐに入れるとのこと。

メニューでは3種類書かれていたが、この日は「雪」(3300円)だけ提供できるそうだ。

実はお昼を食べたばかりだったけれども、いつかは京都で精進料理を食してみたいと以前から思っていたこともあって、エイやと意を決して暖簾をくぐってみた。

左手に延びる廊下の先に客室が3部屋あり、真ん中の部屋に通された。

(3)廊下から美しい庭を鑑賞

廊下からは、天龍寺の本堂と美しい庭園を眺めることができる。

絵葉書から抜け出したような風雅な光景が目の前に広がる。

誰にも邪魔されずにこの風景を独り占めできる。

なんとも贅沢ですな。

料理代金3300円は少し高いが、庭の鑑賞料こみと考えれば、十分にもとが取れる。

池には錦鯉が泳いでいる。

時期としては、紅葉はまだ早い。

今日もバスの車内ではクーラーをつけるほどの暑さで、寒暖の差がもっとなければ木々は色づかない。

1週間は早い。

京都の紅葉は11月の後半が見ごろだろう。

(4)ヘルシーで美味しい精進料理をいただく

通された部屋には先客が数組いた。

外人さんも椅子に腰かけて、日本の伝統料理に舌鼓を打っている。

ほどなくして席に料理が運ばれてきた。

漆の器が紅葉の季節に似合っている。

蓋を開けると、鮮やかさがいや増す。

メニューは上段の左から、「赤かぶ、柚子の皮、長芋、堀川ゴボウ、こんにゃく、サツマイモとゆり根の胡麻味噌和え、笹の中に生麩のおまんじゅう」「ホウレンソウのおひたし」「胡麻豆腐」「デザートの柿」。

下段の左から「ご飯」「煮物(車麩[くるまふ]、湯葉、シイタケ、ささがき)」「かぼちゃの吸い物」「あんかけ」。

味どれも薄口で、砂糖を極力抑えて、素材の味をできるだけ引き出している。

私が一番感動したのは、堀川ゴボウ。

とっても柔らかくて、ゴボウじゃないみたい。

口に含むとふわっと風味が広がる。

土の香りがこんなに豊かだと感じたのは初めてだ。

ゴボウは風味を味わうものだということを改めて確認できた。

京野菜の力はハンパじゃない。

今度は堀川ゴボウだけを選んで、いろいろなメニューを試してみたい。

ほかの料理も一品一品丁寧に調理されていて、これで3300円は安いとさえ思った(なお、料理代金のほかに天龍寺の拝観料500円が別途かかります)。

別の店で昼食を食べたばかりだというのに、するすると胃の腑に収まってゆく。

窓の外の紅葉といい、絶品料理といい、至福のときを味わえた。

京都のお寺の精進料理をすべて制覇したい。

そんな目標ができた日だった。

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