(1)豊洲市場の飲食店舗
まずは、場所の説明から。
豊洲市場の飲食店は、3か所に分かれます。

上の地図は東京都中央卸売市場のサイトから転載しました。
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/kenngaku/①水産仲卸売場棟(6街区)の3階:寿司大など ⇒ 激混み
②管理施設棟(7街区)3階:八千代、茂助など ⇒ 比較的すいている
③青果棟(5街区)1階:大和寿司など ⇒ すいている(穴場)
寿司大のテナントが入る水産仲卸売場棟(6街区)は3階で、ゆりかもめの「市場前」駅からデッキ伝いに右手へ曲がり、そのままビルに入ります。4階にはおみやげを買える店舗もあるということで、市場の観光客はみなこの建物に向かいます。
水産仲卸売場棟(6街区)の入り口は、観光客(見学者)用と、市場関係者用で分かれていますので、ご注意ください。
(2)寿司大の地図(場所)とデータ
寿司大は、水産仲卸売場棟(6街区)の入り口から入って右に曲ってすぐのところにあり、いきなり行列が目に飛び込んでくるから、わかると思います。
詳しくは下の地図を参照にしてください。

旧築地市場のときから、行列が絶えない人気寿司店として知られる「寿司大」は、豊洲市場に移っても相変わらずの大盛況です。
下の写真は朝の6時時点でのもの。
交代制で、一斉に客を入れ替えます。最近は外国からの団体客が増えているため、仲間が食べ終るまで店内で待つということで、待つ身としては待たされる。少し効率が悪いシステムです。
営業時間は朝5時30分からネタがなくなるまで。通常、昼過ぎには終了。
水曜・日曜休み。
予約・ お問い合わせ | 03-6633-0042 |
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(3)寿司大の待ち時間を少なくする方法
私が訪れたのは午前11時過ぎ。すでに、3列の行列ができており、私は4列目の先頭近く。

係りの方に待ち時間は1時間30分から2時間と言われました。
私が入店できたのは1時間後。私の前は中国からの団体客で、たまたま入れ替え時に1つだけ席が空いていたので、店側の配慮で私が先に入れたというわけです。この日、私は1人でした。1人だとこのようなラッキーがある場合があります。
この日は火曜日で、朝イチでも空席があり、珍しいと板前さんが仰ってました。
いつも混むので、市場内をあちこち回りたい人や時間がない方には寿司大での食事はお勧めできません。待ち時間と食事を含めて3時間ぐらいの余裕をもって来店しましょう。
待ち時間を減らす裏ワザは4つ。
①1人で入店する(上記のようなラッキーがあるかも)
②5時30分の開店と同時に入店する。
③土曜日を避け、ウィークデーに行く。
④雨の日を選ぶ。
(4)寿司大「お好みセット」の内容
何を隠そう、私は「寿司大」は初来店。無難に「お好みセット」(4500円/2019年3月時点)を注文しました。庶民の私の感覚では、昼食で5000円近い出費は大覚悟です。
店内は狭く、隣のお客さんを気にしながら食べなければならないので、閉口しました。吉野家なみの狭さです。テーブル席は1席だけで、あとはカウンターです。
寿司は1カンずつ板前さんから提供を受けます。
内容は、12カンとお椀(あら汁)がつきます。
種類は以下の通り。
大トロ、ヒラメ(塩とスダチ風味)、長崎の釣りのアジ、ウニ、キンメダイ、ホッキガイ、マグロの赤身のづけ、タチウオ(炙り)、巻物、アナゴ、たまご
+お好み(メニューの中から好きなものを1カン)
出された順番が正確でないことをお許しください。
結論から先に書けば、大満足でした。味からしてこの内容で4500円は十分に安い。店が狭いためのサービス料金というふうに受け止めました。もっと広い客席であれば、料金はこの1.5~2倍はするでしょう。
(5)寿司大の料理レビュー

最初の1カン目が大トロでした。なかなかやるな、と思ったものつかの間。
口に含むと、筋ばった食感に困惑しました。
1発目から空振りで、少し不安に思いました。

これは。いたって普通の味。特筆するものはなし。

上品で典雅な1品。ヒラメの白身がスダチとよく合います。この辺で、テンションが徐々に上がってきました。

1本釣りの魚は、傷がなく、鮮度がよく保たれているで、寿司ネタとして重宝されます。
このアジは、脂(あぶら)がよく乗っています。プリッリの食感で口に含むと、とろけるような感覚はエロティックですらある。
長崎の釣りのアジは最高でした。

このタチウオはクセがなく、炙りでほどよい脂が抜けて、さっぱりと仕上がっています。炙ることで魚肉の独特の風味が立ち上がります。

私は寿司でウニはあまり頼まない。北海道旅行でも、ウニ丼は食べない。北海道では、ウニやカニよりも美味しいものはほかにたくさんあるから。
だから、比較の対象がわからないので、このウニがどうなんだかは、自信ない。
美味しいっちゃ、美味しい。

本日、出された寿司ネタで2番目に美味しかった。
いまが旬で、脂の乗りが違う。
キンメダイは高級魚で、鮮度のいいものを魚市場でこうして寿司でいただくことに勝る贅沢はない。

北海道に行くと、寿司屋でホッキガイをよく食べます。私の好きな寿司ネタの1つです。このホッキは地元北海道で食べたものよりも美味かった。
肉厚で、食べ応えがあった。少し貝の臭みがあったが、あまり気にならなかった。

たしか、ホッキガイの後に出てきた貝の臭みをマグロのしょうゆ漬けで消すため、かな?
初めの大トロで少しずっこけたが、この赤身で完全に挽回。マグロはトロよりも赤身が断然うまい。

このアナゴは、やはり魚市場の寿司屋の真骨頂。柔らかく蒸してあって、蒸し具合がちょうどいい。かけてある煮汁も甘すぎず絶妙。これは記憶に残る1品。

中身を聞くのを忘れた。鉄火巻きと何か(すいません)。
そろそろお腹もくちきて、ちょうどいい。

最後に、好きなものをメニューから1品選ぶ趣向。
ほかのお客さんからは、ツブ貝、中トロ、ブリなどの声がかかった。
私は氷見で食べた寒ブリの味が忘れられず、迷わずブリを注文。
これが大正解だった。
本日のメニューでナンバーワンの味。
大ぶりのネタで、脂がしっかりと乗っている。青魚の臭みはない。
これは、マグロのトロよりも美味いね。
氷見で食べたものよりも、こちらが上。
のけぞるような美味さに、興奮した。
これをラストに持ってきて、十分もとが取れた。
(6)寿司大/並んでまで食べる価値があるか
行列で並んでまで食べたい。その気持ちがわかる。
寿司大は、長時間並ぶだけの価値がある寿司屋さんでした。
次回は自分のお好みで握ってもらおうかな。白子など、酒の肴になるようなメニューもたくさんある。
念願の初入店をした隣のお客さんは熱燗を片手につまみを頼んでいた。
総入れ替え制なので、あまりゆっくりはできないけれど、そういう楽しみ方をしてみたい。
そんな魅力たっぷりのお店でした。
みなさんも並ぶ覚悟があるなら、ぜひ行ってみてください。
並びたくない人は5時30分の開店に合わせてどうぞ。
いま、豊洲ではホテルの建設ラッシュ。オープンすれば、朝イチにホテルからお客さんが押し寄せるから、開店同時作戦は今だけですぞ。
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