すっかり砂糖の勉強をして、脳ミソが砂糖付けになりました。
翌日、いよいよ秘密基地に潜入です。
秘密基地を訪問するには、事前に予約しなければなりません。
それじゃあ、潜入じゃないじゃん(笑)。
いいんです。気分は潜入なのですから。
ちなみに入場料は無料です。
密かに潜入するのですから、当然無料でしょうが(これは、潜入でなく、モグリですね)、堂々と正面玄関から入っても無料です。
その日の午前10時の回に予約を入れて、さっそくバスで工場に向かいます。
バス停を降りて少し歩くと潜入先の建物が見えてきました。
ターゲットは、もうおわかりでしょう。
アイスクリームの原料となる生乳や生クリームを作る、よつ葉乳業の十勝基幹工場です。
工場見学、もとい、工場潜入は、むかし、小学校のときの社会科見学以来で、ワクワクします。
工場の入り口から入り、煙突が視界に入ります。
テンションが一気に上がります。
工場萌えという言葉がありますが、わかるような気がします。
受付で名前などを書いて、待合室のソファーで時間まで待機です。
よつ葉乳業の会社の沿革や製品などを解説したパネルを見ながら待ちます。
この会社は、1967(昭和42)年にいくつかの農協が合同して生乳の共同購入を行う会社として、太田寛一氏によって設立された北海道協同乳業株式会社を母胎として、現在は北海道のほかに千葉にも工場があります。
この10時の部は、ほかには親子連れの一組だけで、しめて4人の少人数です。
案内してくださる総務課の方が見えて、いざ工場の中へ。
初めに映像資料室に案内されて、牛乳やバターの作り方を解説したビデオを15分ほど鑑賞します。
ミルクローリーと呼ばれるタンクローリーのような車が農家を回って集めた生乳を工場に運びます。
それから、徹底した衛生管理の下で牛乳などの乳製品へと加工される様子がわかりやすく解説されています。
映像を見終えると、隣の展示室で、さらに牛乳の現在置かれている状況などの解説を受けます。
牛乳の生産量はここ十年ほどで激減している、という話が一番印象にの残りました。
少子化による消費量の落ち込みがやはり大きいそうです。
私が小学生のころは、学校給食で牛乳を飲まされたものですが、いまや給食で和食を選択する自治体もあり、牛乳を取りやめる学校もあるということです。
ほかには、酪農農家の後継者不足といった問題も挙げられていました。農家の仕事は朝5時から夜の8時までで、きつい長時間労働になります。搾乳(さくにゅう)は一日に2回。
搾(しぼ)るだけで2時間取られる。そのほかにも、給餌や牛舎の掃除など相手が生き物ですから手を抜けない。
最近では、搾乳ロボットを導入する農家も出てきて、手間が省けて楽になったとはいえ、費用は数千万もかかるそうです。
酪農農家は重労働で、生きものが相手だから休みもなかなか取れない。そのうえ、設備投資もたくさんお金がかかる。
若い後継者がなかなか育たない分野の仕事なのかもしれません。
それだけに日々、牛たちの世話をして、美味しい牛乳を私たちに届けてくれる生産者の方には頭が下がる思いです。
この方々のおかげで美味しいスイーツを食べることができるのだから。
酪農農家のみなさん、よつ葉乳業の従業員のみなさん、お疲れ様です。そして、美味しい牛乳をありがとうございます。
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