十勝小豆の名人に会いに行く

十勝小豆の名人に会いに行く

広のスイーツ二大勢力と言えば、柳月(りゅうげつ)と六花亭です。
北海道の旅行ガイドブックには必ず登場するお店で、帯広観光をされたことのある方なら一度は訪れたことのある有名店なので、今回のレポではあえて両店を外して食べ歩こうと考えました。
本来はアイスクリームがメインのブログなので広瀬牧場ウエモンズハートに真っ先に白羽の矢を立てたのですが、ここは駅から遠く、バスの便もうまく合わない。
レンタサイクルは時期的に営業していないこともあり、運転免許のない私はお手上げ状態で、結局断念しました。
前にも書いたように、帯広にはスイーツ店が山ほどあるので、行き当たりばったりで食べていては、散漫になってしまう。
なのでテーマを絞ることにしました。
今回のスイーツ探索は、地元の十勝小豆を使ったスイーツで攻めてみることにします。
以前はアンコがまったくダメでしたが、齢を重ねるにつれて味覚のや好みも変わり、よく食べるようになり、どら焼はふだんのおやつです。
前に、十勝産の小豆(確か大納言だったかな)を使ったどら焼を食べて美味しかった記憶があることと、十勝ガーデンズホテルの喫茶室で十勝小豆フェアを開催していて、抹茶小豆パフェを食べたことが強く印象に残っていたのが理由です。
さっそく帯広の観光案内所を訪ねて、十勝小豆を使ったスイーツのお店がないか、聞いてみることにしました。
すると、案内所のお姉さんは隣町の芽室にある和菓子屋を紹介してくれました。
そのお店は地元に長く親しまれている小豆使いの名人を店主とするお店です。
私は勇躍バスに乗り、名人のもとへ十勝小豆の秘密を伺いに取材に出かけることにしました。
帯広のターミナルからバスに揺られること40分ほどで目的地に着きました。
目指す名人のお店の名前は「まさおか」です。


芽室の駅からすぐのところにあって、地元に根差した店構えです。
入店すると、若い女性の店員の横にいらっしゃいました。白の前掛けに白の帽子姿で、年季をかんじさせるたたずまいです。
単刀直入に切り出しました。
地元十勝の小豆を使った和菓子を探していると。
名人はいくつか菓子の名前を挙げてくださり、私は四種類購入しました。
順に、中華まんじゅう、伏美湖、めーぷるもなか、月餅です。
値段は、レシートをもらったので、控えなかったのですが、あとで確認したら、レシートには和菓子としか記載がなく、失敗しました。
でも、いずれも130円から280円の間で極めて良心的な価格設定です。
お客さんがほかにいなかったので、代金を支払うときに聞いてみました。「十勝の小豆の特徴はどういったところにありますか?」
名人は少し考えてから答えてくださりました。
「やっぱり風味だね。自然のものは風味がぜんぜん違うよ」
ここで少し解説を加えると、小豆などの農作物はどれも自然が作り出したものだから、何を当たり前のことを、と首を傾げる方も多いかと思います。
そうではないのです。最近は遺伝子組み換え技術を用いたなたね、大豆やとうもろこしなどがアメリカから大量に日本に入ってきています。
こうした作物は、農薬や病虫害に強い遺伝子をバイオテクノロジーによって組み込んで人為的につくられたもので、長い生命の歴史上、存在したことがないものです。これを人が食べた結果、本人だけでなく、子孫にどんな影響を及ぼすか、未知の部分があり、安全性に問題がある作物なのです。
遺伝子組み換えが為された小豆も同じ状況にあるということを名人は、言下に言われているのです。
さらに続けて、「前に、小豆が高騰したことがあったでしょう。
あのとき安い中国産のものが大量に日本に入ってきたことがあって。うちじゃ、使わないけれども。煮ていても十勝の小豆はほんのりと優しい、いい香りがする。
それに比べて中国のものは泥臭くて駄目だ」
確かに十勝の小豆は、さわやで独特の風味があります。
前の日に小豆をかけたソフトクリームを食べたのですが、甘くてもくどくない、さっぱりとした甘さなのです。
私は名人の言葉に強く頷きました。
それというのも、十勝の気候が良質の小豆を育てるのです。
昼と夜の寒暖の差が激しい気候風土がしっかりと甘味のある作物の実りをもたらす。
この事情は小豆も甜菜(てんさい)も一緒です。
この旅は大変勉強になることが多い。
私は深く礼を言って名人のお店を後にしました。

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