イリオモテヤマネコに命を捧げる男

イリオモテヤマネコに命を捧げる男

私が初めて西表島を訪れたとき、ツアーでガイドをお願いしたのが村田自然塾の代表、村田行さんでした。
ピナイサーラの滝への一日ツアーを申し込んだところ、同じツアーに申し込んだ2人がドタキャンして、参加者は私ひとりでした。
にもかかわらず、嫌な顔ひとつせず、丁寧に解説をしてくださり、宿まで送ってもらいました。
今年も私は村田自然塾のツアーに参加して、村田さんと再会を果たし、じっくりといろいろなお話をうかがってきました。
この村田塾長は、40年ほど前に島にやってきて以来、自然観察ツアーの草分け的存在で、長くガイドをされるいっぽうで、イリオモテヤマネコの保護活動に専念されている方です。
ご夫婦でやまねこパトロールの活動をされています。
そこで、次の数字は何の数字かわかりますか?
2013年:6
2014年:4
2015年:3
2016年:1
1978年~2016年の合計:67

これは、イリオモテヤマネコが交通死亡事故の数です。
38年間で67頭ですから、平均すると1.7頭が死亡していることになりますが、近年、死亡事故数が増えています。
特に、まだ人間の怖さを知らない仔猫が車に轢かれることが多いそうです。

↓ 残酷な写真が含まれています。閲覧注意。閲覧は自己責任でお願いします。

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(西表野生生物保護センターのホームページより)

http://iwcc.a.la9.jp/img/20150320jiko.jpg
事故現場に残るヤマネコ
(西表野生生物保護センターのホームページより)

原因はいくつか考えられます。ひとつは車のスピードの出し過ぎ。
法定速度の40キロを守らずに走行していて轢いてしまうケースが多いようです。
また、車に轢かれるのはヤマネコだけに限らず、天然記念物のセマルハコガメや蟹や蛙などの生物も含まれます。
ヤマネコは車に轢かれた生き物を食べるために道路に出てきて被害にあうようです。

 

このため、環境省を中心に対策が立てられています。
たとえば、ヤマネコが道路を横断するとき車に轢かれる危険があるので、アンダーパスと呼ばれるヤマネコ専用のトンネルを道路下に掘っています。

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(西表野生生物保護センターのホームページより)

http://iwcc.a.la9.jp/img/mamoru_img7.jpg
(西表野生生物保護センターのホームページより)

また、ゼブラゾーンをつくって車のスピードを抑える工夫をしたり、ヤマネコの飛び出し注意の看板や標識をつくって、ドライバーの注意を喚起する努力を傾けています。

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(西表野生生物保護センターのホームページより)
村田さんはこうしたヤマネコ保護活動を行っている環境省の西表野生生物保護センターと協力して、自然保護運動に従事されています。
ご夫婦でヤマネコパトロールの車を走らせ、啓蒙活動をされたり、ヤマネコの生息するジャングルの生態系に害をなす外来種のカエルの駆除を行ったり、日々、西表島の自然を守るために粉骨砕身、魂を傾注されています。
私利私欲が渦巻くご時世にあって、村田さんは純粋に島の自然や生き物を愛するそのまっすぐな気持ちだけを行動原理として、猛進するあまり、ときには心無い人々と衝突することもあるようです。
私はこんなにまで私心なく無欲で、小さな生き物たちのために真剣に考え、行動している人を見たことがありませんでした。
私の住む都会は特に、そうです。皆、打算で動き、常に損得勘定の計算が働き、いかに人に先んじて人を出し抜き、人の足を引っ張っばることだけを考えて生きている。競争で人に勝つために、人を利用し尽し、自分や自分の家族だけがいい思いをすればそれでいい、という人たちばかりに囲まれて生きてきました。
そんな人生の中で、村田さんに出会って、とても新鮮で心が洗われる思いがしたのです。
村田さんについては、まだまだ書きたいことがたくさんありますが、今日は簡単な紹介だけにとどめておきます。
実は、いま、西表島は大きな時代の転換点を迎えようとしています。
この動きはむしろ、島を悪い方向へと導き、もしかしたら、交通事故もさらに増え、イリオモテヤマネコの個体数も大きく減らしてしまう事態になりかねない、大きな課題に直面しているのです。
この続きの話は、私もしっかり調べて勉強して、きちんと整理できた段階でこのブログに発表してみなさんに訴えて、ともに考えていきたいと思っています。

http://iwcc.a.la9.jp/img/topimg.jpg

(西表野生生物保護センターのホームページより)

西表野生生物保護センター

http://iwcc.a.la9.jp/ym_kiki.htm

村田自然塾

http://shizenjuku.net/index.html

注記.
村田自然塾のツアー申込みは電話だけだそうです。
ホームページのネット予約のフォームがありますが、これは現在使われていないとのことです。

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