オオゴマダラという蝶をご存じでしょうか。
東南アジアに生息し、日本では喜界島、与論島以南の南西諸島に分布する。
沖縄でも見かけるわりとポピュラーな蝶だ。
普通の蝶は、鳥などの捕食者から逃れるために、いそいそと、せわしなく羽根を動かす。
ところが、この蝶の飛び方は変わっていて、ゆっくりと、羽根を広げながら、わざと見せつけるように飛ぶ。
このオオゴマダラには毒がある。オオゴマダラの幼虫はキョウチクトウ科の植物の葉を好んで食べる。これらの葉には、アルカロイドが含まれていて、幼虫はここから毒を体内にため込み、他の動物から捕食されることを防いでいる。
オオゴマダラのこれみよがしの飛び方は
「ほら見て、私には毒があるのよ。それでも良ければ、一度、食べてみる?」
と捕食者を挑発しているかのようだ。
この蝶の蛹が変わっている。
金のブローチがぶら下がっているかと思って近づいてみると、ご覧のように、なんと、正体は蝶の蛹だ。全体が金で覆われていて、まばゆく光っている。もちろん、この蛹(サナギ)にも猛毒が含まれている。
きれいなバラには棘がある。
きれいなサナギには毒がある。
それでは、きれいな女性には。。。
この写真は沖縄県八重山郡竹富町の由布島の亜熱帯植物楽園で撮影しました。
この蝶は期間限定の催しで、現在は亜熱帯植物楽園で見ることはできません。
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