「ご当地かき氷祭」の会場の案内板を2人組の女子高生が眺めていた。
「あり得ない」
一人が発言し、
「無理」
もう一人がきっぱり却下した。
二人が指さしていた先には、
「スパイスカレー氷(辛口)」と書かれた一品の写真が。
スイーツなのに、いくらなんでも、カレーはないだろう。
しかも、カレー味のかき氷なんて、聞いたことない。
二人がドン引きしたのは無理もない。
あまりにもキワモノ、ゲテモノすぎる。
私もツモ切り(麻雀用語)しようと思ったけれど。
待てよ。
心の中で、小さな声がした。
行っちゃえ。お前はこれを食べるために、はるばる埼玉越谷まで来たんだ。
本当は旬菜和菓子吉屋の「抹茶小豆わらび餅氷」を食べたかったんだけれど、心の中で騒いだ声に催眠術をかけられたみたいに、私はふらりと「スパイスカレー氷(辛口)」の売り場(世界ミュージアムショップ「ご当地かき氷研究所」)に引き寄せられるように向かった。
売り場のお姉さんたちは、スパイシーで、けっこう辛いですよ、と念を押すように声をかけてくれた。
私は清水の舞台から飛び降りる気持ちで、代金(500円也)を渡した。
出来上がったものがこれ👇
かき氷はカレーの容器に入れたライスの形をしています。
氷の山の片側にカレーのシロップがかかっています。
トッピングにの黒い塊はレーズン。
シンプルだけど、インパクトありますね。
さっそくスプーンを手に取って実食。
なるほど。
お姉さんたちがアドバイスしてくれたように、スパイシーです。
食べ進むほどの辛さが後からジワジワとくる。
でも、これは案外イケる。
カレーとかき氷って意外に合う。
単なるターメリックを使ったカレー味ではない。いくつものスパイスを組み合わせた、複雑で奥の深い味わいがある。
ちょっと変わってはいるが、この個性は嫌いじゃない。
スイーツ好きを標榜する私ですが、砂糖が前面に主張したものは敬遠したい。
糖分の過剰摂取は肥満をもたらし、糖尿病などの生活習慣病の原因となる。
こうした健康面での配慮に加えて、甘いだけのスイーツは、子供だましのようで、味に深みがなく、食べていて飽きる。
甘くないスイーツ。
甘くないし+美容と健康にいいスイーツ。
なおかつ美味しいスイーツ。
こんな矛盾したスイーツを探し求めること。
これが、このブログのテーマの1つでもあります。
開始早々、こうした私の条件に適ったものを見つけることができた。
「スパイスカレー氷(辛口)」(埼玉上尾、井上スパイス工房)は殿堂入り第一号となりました。
キワモノ、ゲテモノすぎるだなんて、先ほどひどいこと言ってごめんなさい。
ところで、2人組の女子高生がこのかき氷を食したら、何て感想言うだろうか。
採点・寸評
甘さ:甘くない
味:4点
見た目・ボリューム・インパクト:5点
C・P(500円):4点
オリジナリティー:5点
総合評価(平均):4.5点
評価は5点満点中
ワンポイント・コメント
甘くない新感覚かき氷。スパイスが凝っている。今度はカレー味のスパイシーなアイスクリームやソフトクリームもつくってほしい。井上スパイス工房さん、よろしくお願いします。
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